園長先生のコラム

♪ コラム 【 2014年6月号 】 「 そしてだんだん父となる 」

日本では6月の第3日曜日、今年は6月15日「父の日」とされています。
なぜ日本ではというと多くの国は6月の第3日曜日なのですが各国の歴史文化の中で「父の日」の扱いが違っているからです。
台湾などは8月8日「パパの日」だからだそうです。「今日は何の日」みたいでわかりやすいですね。
ドイツでは国民の祝日の「昇天日」(イエスさまがご復活後、40日目にご昇天なさった日)となっています。キリスト教国らしいですね。復活日が移動祝日ですので毎年変わります。今年は5月29日になります。
ロシアでは2月23日「祖国防衛の日」(もともとは1918年ロシアの赤軍が対独戦に勝利した記念日)となっています。ロシアではこの日、父親・夫・男性に感謝する日となっています。
昨年、「そして父になる」という映画が第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞しました。監督の是枝裕和さん、主役の福山雅治さんたちが上映後のスタンディング・オベーション(総立ちの拍手喝采)に号泣したらしいとのことすばらしい映画なのでしょうね。内容は知っていますがまだみていません。

先日、神戸にいる33歳になる長男夫婦に第2子(女子)が誕生しました。
第1子(男子)今年秋に3歳になります。ところが孫が2人できても、自分がおじいちゃんになった実感がありません。というより爺さんになったことを自分が認めたくないのかもしれませんが。
それより、2人目の子をもった息子がちょっと大人になったように見えたのが頼もしく思えました。 「いいお父さんになったな~」と感じたのです。

「父になる」ということは「母になる」こととはまったく違うのでしょうね。
男性は10ヶ月お腹の中で育てて命がけで子どもを産むという「通過儀礼」(イニシエーション)を受けて「母となる」女性とはまったく違った形で「父となる」のでしょう。
いわば、子育てと家庭、職場のいろいろな経験の中でその責任と自覚が時間をかけての「通過儀礼」となっていくのでしょうね。
孫を持つ年頃になってやっと「いいお父さんだったかな?」と自問しています。
6月15日だけでなく、すべてのお父さん「いつもありがとう」といってくれるようなすばらしいお父さんになってくださいますように祈念して止みません。

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・・ 聖句と今月のみことば ・・

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。」
新共同訳  使徒言行録1章8節

キリスト教の三位一体論とは父(創造主なる神第1位格)と子(子なる神イエス・キリスト第2位格)、そして聖霊(教会と人を導く見えない神第3位格)が3つにしてひとつの神という理論です。聖書の中に三位一体という言葉はありませんが、真理なのです。父と子の神はわかるのですがこの聖霊なる神というのがわかりにくいといわれます。
僕は聖霊は愛という形で神と人、人と人との間を行き交う神と理解しています。

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