園長先生のコラム

コラム 【 2020年1月号 】 「 クリスマスを迎える 」

行事の多かった2学期も無事終了です。
クリスマスと正月の冬休みが終われば、いよいよ3学期が始まります。
黄組年長さんのクラスは幼稚園最後の学期ですね。
思い出いっぱいの3学期にしてくださいね。

クリスマスが近づくと、いつも思うことがあります。
それは、楽しいクリスマスの日をすべての人が迎えているとは限らないということです。
先日、僕が後援会の会長をしている「京都民祭日本語学校」のクリスマス会に行ってきました。毎年12月の土曜日夜に開かれるので、日曜日の朝帰りになり大変なのですが、とても国際的な情報を得る機会があるので、ご招待をお受けしています。
この日本語学校は2001年10月に開校し、来年で20年になります。世界中の諸国から多くの学生たちが本校で学び、卒業生また修了生を送り出しており、この学校は彼らの母国との民族交流とをつなぐ架け橋となっていると思います。
尊敬する友人の山本正道理事長の、尊い教育理念に少しでもお役に立てればと思いまして、皆さまとともに、2006年3月から後援会活動をして参りました。今春の卒業式は近くの大学の講堂を借りて行うほどになり、以前と比べると本当に大きく成長しました。
毎年クリスマス会は山本理事長が経営する京都パレスサイドホテルで行われ、今年も、およそ150人の関係教職員が集まりました。左隣に座った方はシリアからトルコを経て、日本に来られた難民のお二人でした。家族を内戦で失い、命からがら国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の力をお借りして、京都民祭日本語学校に入学特別奨学金で勉強しているそうです。もちろんお二人ともパスポートは持っていません。将来の夢はシリアに帰ってから国の立て直しがしたいと話していました。
右隣にお座りなっていた方はカンボジアでご奉仕しているNPOの教育者でした。カンボジアと言う国は1970年代からベトナム戦争の影響を受け内戦に次ぐ内戦で国が荒廃して行きました。ことにポルポト政権下での国民に対する迫害は激烈を極め「眼鏡をかけている人間は全員殺せ」という、訳の分からない命令が出され小学校から大学までのすべての学校の先生が殺されたそうです。この被害者たちは300万人にのぼると言われています。そのため、内戦が終わっても国内には子どもたちを教える先生がいないために、未だに国家の再建が遅れているのが現状だそうです。
右隣のその先生は3日ほど日本で活動したら、またカンボジアに帰るようです。もう何年も日本に帰れず、今回は教えるための教材(ことに中古のパソコン)調達のためだそうです。ほとんどの地雷は、タイ国境付近を除き取り除けたものの、文字の分かる国民は少ないそうです。

クリスマスはどのような人々のところにあるのでしょう。
それは戦争や紛争、不安や貧困、病気や苦悩等、苦しみ悩み多い人々のところにあるべきと思うのです。
素晴らしいクリスマスと新年をお迎えくださるようお祈りします。

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