園長先生のコラム

コラム 【 2019年3月号 】

3月は「別れの月」とは誰かが言ったのですが、月日が経つのは早いもので大泣きしながら聖ヤコブ幼稚園に来ていた子どもたちが今月元気に卒園していきます。
聖ヤコブ幼稚園での遊びを通して学んだことは一生の宝物として大切に育てていただきたいと念じています。

1、 ご挨拶がちゃんとした出来る子どもになりましょう。
2、 「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられる子どもになりましょう。
3、 「ごめんなさい」と素直にすぐ反省できるこどもになりましょう。

先日から僕が若いころお世話になった恩師、また多年にわたってご指導くださった恩師のご逝去が続き心穏やかならざる日々が続きました。
ことに、北海道札幌にお住まいだった筑波大学大学院名誉教授の大濱徹也先生のお言葉が幼稚園の運営危機時代においては心によみがえってきます。
「理想を追い求めて行動すると現実とのギャップに苦悩するが、逆に苦悩していないならそれは理想を追い求めていない証拠といえる。つまり苦悩していることに意識を向けないで理想を求めて幼児教育に努力することにこそ価値を見出してください」
と言われました。
内村鑑三著作の湖畔論集から師曰く
「私に50年の命をくれたこの美しい地球、この美しい国、この楽しい社会、このわれわれを育ててくれた山、河、これらに私が何も遺さず死んでしまいたくない。では何をこの世に遺すか。社会が活用しうる清き金か、田地に水を引き、水害の憂いを除く土木事業か。書いて思想を遺すか。教育に当たって未来を担う者に思想の種をまくことか。これらは価値あることではある。けれど金や事業、思想を遺すことは誰にでもがなし得ることではない。そしてこれらは「最大の遺物」とも言い難い。では誰でもがこの世に遺すことのできる最大の遺物とは果たして何なのか」
何を遺すかと言う問いはまさに問われた者の価値観によって変わってきます。
安倍首相は「美しい国」という本を書かれていますが、この日本に私たちが遺すことのできる「最大の遺物」とは何でしょう。
少なくとも人よりお金と時間をかけて幼い頃より知識偏重教育や先取り教育ではその答えは得られないとおもいます。

年長黄組の皆さんご卒園おめでとうございます。
そして年中赤組さん、年少桃組さんご進級おめでとうございます。

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