園長先生のコラム

♪ コラム 【 2012年12月号 】 平和の君を迎える

キリスト教会の暦では、もうすぐイエス・キリストの誕生を記念しお祝いするクリスマスの1ヶ月前からアドベント(降臨節・降待説)と言われる愛の神を心に受け入れる準備の期間にはいります。
そのような、キリストを心に誕生させる準備の期間に、原子力発電所の安全性やエネルギー問題、雇用や年金などの直接国民の生活に関わる不安の中、貿易や外交、さらには安全保障の問題など大きな国家存亡にかかわる問題山積されている中、これからの日本の行く末を決める衆議院総選挙が行われようとしています。
世界に「恒久的平和主義を貫き、すべての人類の繁栄を目指している日本」をアピールする実は絶好の機会であると思うのは私だけでしょうか。

私たち幼児教育に携わるものにとって、子どもたちを待っている未来の世界に何が大切なものであるかを一人一人に伝えてゆくという課題が課せられている重要なときと考えます。
私たちの責任の重さを感じざるを得ません。

さて、聖ヤコブ幼稚園の子どもたちは「ページェント」(キリストの誕生聖劇)の練習を始めました。
一人一人が大切な役割であることを理解しながらきっと心の中に大きな成長と変化に気づくことでしょう。

「ページェントはみんなが主役、でも本当の主役はイエスさま」ということを学んでほしいと思います。

元気なうた声が聞こえてきます。
「むかし、ユダヤのひとびとは神さまからのおやくそく・・・」♪ 
きらきらした目で歌っています。
子どもたち先生、園児のご家族、そして聖ヤコブ幼稚園に連なるすべての方々の上に「平和の君」のご降誕がありますように良き心の準備がなされますようにお祈り申し上げます。

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・・ 聖句と今月のみことば ・・

「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」

新共同訳 ヨハネによる福音書 第1章8節

イエスさまを「光」にたとえています。
誰でも暗闇の中に置かれていると不安を感じます。そこに光があるとわたしたちは安心するのです。
ローマ時代の迫害時代のキリスト者たちはカタコンベという地下墓地に隠れて礼拝していました。
真っ暗闇の地下墓地に光るローソクの灯はまさに神さまの臨在を象徴していたのです。ですから、いまでもお祈りするとき祭壇にローソクの灯をつけるのです。
イエスさまがこの世にお生まれになることを祝うクリスマス。
その前夜24日クリスマスイヴの礼拝は特にローソク礼拝(キャンドルライト・サービス)を行うのもその意味からなのです。

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