園長先生のコラム

♪ コラム 【 2012年6月号 】 教会のお誕生日

津の聖ヤコブ幼稚園に赴任する前に勤務していた幼稚園の名前は「聖三一幼稚園」といいます。
聖ヤコブという名は、イエスさまの12弟子の中のヤコブという人の名をいただいたとわかりやすいですね。

ところが、「「聖三一」ってどういう意味ですか」ってよく聞かれました。
「「三位一体」(さんみいったい)の神学から、その理論そのまま名前になったのですよ」と答えますと
「ああ、心、技、体、ですね」
「いえ、それはお相撲です。教会の三位一体というのは、神さまのことです。父と子と聖霊なる神が、一つという意味です」
と説明すると余計ややこしくなってきそうです。学生の頃わからなく悩んだものです。

父というのは、この世を創造された神さま、子というのは私たちの罪を贖うため十字架に死に永遠の命を教えるためよみがえられたイエス・キリストのことです。
では、聖霊なる神さまとは、どんな神さまなのでしょうか。
よみがえったイエスさまが40日間お弟子さんたちと過ごされそして弟子たちの見ている前で天に昇っていかれました。
さらに10日後、たくさんの人々が、集まっていたとき「 突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした」(使徒言行録第2章)のです。

旧約聖書の「バベルの塔」の神話のようにではありません。つまりバベルの塔の発想は「11:4 彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。」とあるように人間の傲慢が生み出した、神さまからの警告としての言語の混乱です。
でも、聖霊が降って語りだした彼らの言葉は、その言葉が使われている土地や地域では理解できる神さまの言葉なのです。
それで、世界中(といっても当時の世界は地中海の周り程度)に「神さまが人間をとても愛していますよ」「あなたたちの罪は赦されていますよ、だから人生やりなおせますよ」という福音(とても良い知らせ)が伝えられていったのです。

イエスさまのご復活をお祝いするイースターから50日目の日曜日を「聖霊降臨日」(ペンテコステ)といい、教会の3大祝日(クリスマス、イースター)に数えられています。
今年は5月27日でした。そして、この日を教会のお誕生日としてお祝いする習わしとなってきました。
この日は、さまざまな事情で残念ながら分裂してしまった教会の教派を超えて共に祈りあう日となっています。

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・・ 聖句と今月のみことば ・・

「 わたしに従いなさい 」と言われた。
新共同訳マルコによる福音書2章14節

神さまに召されることを「召命」英語ではCallingと言います。
今月のみ言葉は有名な12弟子の一人である徴税人マタイの召命の場面です。
徴税人というのは字の通り税を徴収する人のことですが、税務署の役人とは違います。民間人なのです。しかも、税率は徴税人の匙加減ひとつで変わるのです。そして、当時のユダヤは、ローマ帝国の支配下にありましたから税はローマに納めます。ですから同胞であるユダヤ人から税金をローマのために徴収する徴税人はユダヤ人の立場から言えば「うらぎりもの」であり選民思想である「神の民」としても「罪ある者」として見られていました。
ところが、イエスさまはその徴税人を弟子として召したのです。福音書の並行箇所(同じ資料を使ったと思われる箇所)であるマタイによる福音書では「9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。」とあります。イエスさまの呼びかけに何の躊躇もなく、そのまま立ち上がって従ったとあります。
愛に満ちたまなざしに彼は直ちに応答したのでしょうね。

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