園長先生のコラム

コラム 【 2022年4月号 】 「 ご入園、ご進級おめでとう 」

聖ヤコブ幼稚園の皆さまご入園ご進級おめでとうございます。
聖ヤコブ幼稚園は創立以来111年目に入りました。三重県下で一番歴史ある私立の学校となります。もちろん幼稚園から大学に至るすべての私立の学校の中でという意味です。

 園庭の桜は例年より1週間ほど早く咲いてしまいもう葉桜になってしましましたが、イエスさまのご復活をお祝いする教会最大の祝日であるイースター(復活日)今年は4月17日(日)です。
 イースターはクリスマスのように毎年決まった日ではなく移動祝日なのです。
イースター(復活日)は3月21日以後の満月の後の最初の日曜日(主日)と決めていますが、もし満月が日曜日になってしまうときはその次の日曜日としているから今年は4月17日(日)となるわけです。
 さて、それではイースターというのは一体キリスト教会にとってどのような日なのでしょうか。

 牧師になっての駆け出しの頃、先輩の聖職に「説教では難しいことを何も話さなくていい。イエスさまの十字架と復活のことだけ話していればいい」と言われていたのを覚えています。
 人間が犯す罪にもいろんな罪があります。人間が人間に犯す罪は犯した人間が償うしかありません。しかし神さまを侮辱したり神さまの一番嫌うことを行う罪はどうして償うことができるでしょうか。もちろん神さまがお創りになった素晴らしい自然の破壊、そして神さまに模って創られた人間という存在やその尊厳を破壊することは創造主である神さまへの最大の侮辱と言えます。
 そのような神さまへの反逆背信行為神さまからの離反に対する罪を償うには神さまの一人子であるイエスさまが十字架に架かって仲裁してくださらないと償えないわけなのです。これがイエスさまの十字架の意味なのです。
 しかしながらここからが問題なのです。十字架で死んでしまったイエスさまがよみがえることがなかったら偉大なイエスさまというお方が素晴らしい教えを残しこの世を去ったことで終わってしまいます。
 2000年ほど昔、ユダヤの国で一体何が起こったのか?イエスさまを葬ったお墓からご遺体が消えた事実、そしてイエスさまの十字架の際弟子たちが逃げ去ったにも拘らず復活のイエスさまに出会いその後命がけで伝道した事実があります。
 無数の人々がその後あらゆる迫害に会いながらも復活したイエスさまの証言をし続けています。

 一体何があったのか私たちは確かめるすべはありません。
でも何か素晴らしい出来事があったのだから2000年間復活日を祝い続けてきたのです。

 今年度も神さまに祝福された素晴らしい一年でありますようお祈りします。

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