園長先生のコラム

コラム 【 2019年4月号 】 「 ご入園ご進級おめでとう 」

ご入園ご進級おめでとうございます。

福井の聖三一幼稚園に2005年4月にいたときから「園長のコラム」を書き始めてましたので、今年で15年目になります。
この間に何度かコラムを書くのをやめようかと考えたこともあったのですが、過日急逝された筑波大学大学院名誉教授文学博士大濱徹也先生がその都度「自分の歴史観や価値観を問質す意味にも活字を遺すことには意味があるから続けなさい」と言われ続けてきました。
去る4月3日に「大濱徹也先生を偲ぶ会」を先生が東京教育大学大学院を卒業され初めて教壇に立たれた東京市ヶ谷にある「女子学院」にて催されました。
300人を超える教え子や歴史学会の諸先生方が集まり先立たれた先生のご逝去を偲びました。
僕を支えてくれた先生がご逝去されたことで園だよりでの「園長のコラム」を終わりにしようかなと考えていたのですが、「偲ぶ会」のご奉仕を終えてから、やはり考え直して2024年3月の自分の定年退職まで聖ヤコブ幼稚園の園長である限り「歴史観や価値観を問質す(といただ)」ために書き続けようと考えました。
きっかけは、偲ぶ会のまえに「逝去者記念の祈り」の式文作りで聖書箇所を選定していた時です。スタッフの北海学園大学教授の郡司先生が「どうして、この聖書箇所を大濱先生が好きだったのだろうか?」の一言でした。

「 あなたたちは真理(しんり)を知り(し)、真理(しんり)はあなたたちを自由(じゆう)にする。 」
ヨハネによる福音書8章31-38節

『真理の探究の場が教育の現場であるならば真の自由とは何かを問質(といただ)す。そのためには決して理想と現実の狭間で苦しむことを避けては理想を追求することはできない』という大濱先生の言葉を思い出したのでした。

幼児教育の現場は今揺れ動いています。
大方の幼稚園はどの道をとれば幼稚園として生き残れるか、どうしたら園児獲得につながるか、どんな幼稚園が選んでもらえるかと「迎合主義的経営哲学」と思える変化をしています。
聖ヤコブ幼稚園はできうる限り「30年後どのような世界が待っていて30年後に園児がどのような人になってほしいか」を念頭に幼児教育に邁進したいと考えています。
損得勘定の価値観で生きる人より損得抜きで人を愛することの出来る人になって欲しいと思っています。

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