園長先生のコラム

♪ コラム 【 2016年11月号 】 「 ハロウィンって何だろう 」

ハロウィンってもともとどこから来たのかご存知でしょうか。
実は古代ケルト系民族(つまりはヨーロッパ)が起源と考えられているお祭りといわれています。
秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的意味合いのある行事とカトリック(キリスト教)の諸聖徒(逝去者記念式、仏教でいうお盆)のために祈る日が10月31日(現在日本聖公会では11月1日)でそれが合わさったと考えられます。
現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、お祭り本来の宗教的な意味合いはほとんどありません。
かぼちゃの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って玄関に飾ったり、また子どもたちが魔女やお化けに仮装して家々を巡って「いたずらか~、それともお菓子か~」とお菓子をもらう風習があります。

小さい子どもが地域の大人たちとの交流を深めるという意味もあって中々いいこともあるのですが、一方では問題も起こっています。
というのは、中高生くらいになるとお菓子をもらうより「いたずら」をすることの方がおもいしろいのでしょう。
他人の家に生卵を投げつけたり、お化けや不気味な覆面をして驚かしたりすることが問題となっています。
1992年10月17日に起きた日本人留学生射殺事件は忘れられない文化の違いから起きた悲しい事件です。
ルイジアナ州に交換留学していた16歳の日本人高校生がハロウィンの仮装パーティー出かけ訪問先を間違え、関係ない家を訪問してしまいました。
驚いた住人が銃を構え「フリーズ」(動くな)と警告しても意味がわからず彼は歩いて近づいていき、たどたどしい英語で「パーティーに来ただけ」と説明します。
住人は「ストップ」と叫んでも日本人高校生には銃社会になれていません。
近づく速度をゆるめずしかも暗闇の中で手には凶器らしきものを所持していると誤認(後でただのカメラと判明)ついに2.5mの至近距離にて発砲射殺されました。
裁判では正当防衛なのか傷害致死罪の構成要因を満たしていなかったからなのか未だにわかっていませんが、発砲した住人は無罪が確定しています。
民事訴訟では損害賠償約7000万円支払いが確定しましたが、被告は自己破産1000万円しか支払うことができませんでした。
ただその後日米間の文化の違いを乗り越え相互理解することを目的にご両親は基金を設立して日本に留学するアメリカ人高校生に奨学金で支援を続けています。

先日、テレビニュースで「ハロウィン波及効果がバレンタインを抜きました」と聞きました。
お祭り騒ぎで楽しむことに水をさすつもりはありませんが、「子どものお菓子ちょうだい」とそのぐらいは可愛いと思いますが何事も節度あるパーティーであって欲しいものです。

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・・ 年主題聖句 ・・

「キリストはわたしたちの平和であります。」
~エフェソ 2章14節~

エフェソの信徒への手紙2章11節から22節は「キリストにおいて1つとなる」をテーマに書かれています。一致というのはこの書のテーマでもあります。「平和」の概念はギリシャ語ではおよそ戦争がない時期のことをいいますが平和(シャローム)は神の「真実」や「契約」などとともに用いられ「時期」よりむしろ平和な「関係」を示す語といえます。

・・ 聖句と今月のみことば ・・

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」
~ローマの信徒への手紙12章15節~

イエスさまの使徒であるパウロがローマの信徒に書いた手紙の聖句です。
ことにローマの信徒というのはパウロが直接伝道した信徒というより当時離散していたユダヤ人たちが異邦人伝道などの結果生まれていったと言われています。パウロにとっては直接伝道した信徒ではないので言葉に余計力がはいっていったのでしょうね。
この手紙の12章のテーマは「キリスト教的生活の規範」と聖書には書かれています。
僕も昔39年前神学校に入学して最初の講義がこの聖書箇所でした。15節の言葉は単に心理的なレベルの共感に終わらず、真に共に生きることを意味します。
愛するもの同士は共に生きるものなのですね。

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