園長先生のコラム

♪ コラム 【 2011年12月号 】 キリストの生まれるところ

教会の暦では、クリスマスから前倒しで4回の日曜日を挟んだ期間を「アドベント」と呼んでキリストの誕生を迎え入れる心備えの季節としています。
今年は11月27日(日)から、12月24日(土)となります。
クリスマス12月25日がちょうど日曜になりますので、例年より長い期間となります。 
毎年、この季節になるとやはり何かクリスマスムードでウキウキした心持になるのをできるだけ抑えてイエスさまが心の中に誕生できるようにと心がけています。
今年はその思いがいっそう強くなっています。

それは、あの3月11日の大地震津波災害があったからです。
ちょうど、前任地である福井の聖三一幼稚園で年少の保護者と園長懇談会の最中でした。2階にあった幼稚園専用チャペルがゆっくり揺れているのを感じて外を見ると電線が大きく波打っているのを見ました。急いで階下の保育室、別棟の遊戯室に行き園児たちの避難の指示、誘導したのを覚えています。
幸い、園児たちはお帰りの準備ができていてそれぞれ雪が残っている園庭に出ることなく一番安全な保育室棟に集合することができました。
あとで、東日本各地の被災映像を見て大変なことにみまわれたのだと知ったのでした。その後は、新しい任地であるここ津の聖ヤコブ幼稚園での仕事と生活に追われてしまった自分があります。
イエスさまは、何のためにどのような姿で、どこにお生まれになったか?
そして、そのイエスさまをお迎えする自分はその準備が十分になされているのか?この季節、今一度考えてみたいのです。

キリストの降誕の出来事を「受肉」(インカーネーション)とも言います。
神さまのひとり子がこの世に貧しい大工の息子としてお生まれになったのです。
人間の姿をもってお生まれになってくださった神さまなのですから「受肉」といいます。

悲惨な状況の中にこそ「希望の光」が必要です。
今年のクリスマスのお恵みが、東日本にこそ多く与えられますようお祈りしたいと思います。

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・・ 聖句と今月のみことば ・・

「 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。 」
新共同訳聖書 ルカによる福音書2章11節

羊飼いが野宿していた時、突然天使が現れて「よきおとずれ(福音)」が告げられました。それは、ユダヤ民族が待ちに待った救い主誕生の報せです。
「今日、ダビデの町と呼ばれるベツレヘムにあなた方のために救い主がお生まれになった」と告げられました。
救い主とは誰のための救い主なのでしょうか?当時羊飼いは人々から蔑まされた、世の中で小さな人々と思われていました。彼らは定住することなく、羊も自分の所有でなくご主人からあずかった物であり最も貧しい職業のひとつであったからです。
その「あなた方」のために救い主がお生まれになったと告げられたのでした。
全人類の救い主王の中の王の誕生の報せは真っ先にこの貧しい人々に与えられたのです

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